今までの旅行で最大の失態。。

2016年6月16日

こんにちは。

前回は、プーノのチチカカ湖に浮かんでる島「ウロス島」を見学した話と、標高が高い土地なので空気の薄い中で頑張って市内散策をした話をしました。

その後はゆっくりと過ごしてノンビリとしていたんですが、一夜明けて本日は次の国ボリビアにあるコパカバーナと言う所への移動です。

早朝のバスだったので早起きしてバスターミナルへ向かいます。

荷物の整理も終わって、現在の所持金を確認していたら、、、あれっ?っと。。。

私は旅行中のお金はキャッシングするのではなくてドルの現金で持ち歩いていて、この時は数千ドルと日本円を16000円程財布の中に入れておきました。

が、お金をチェックし始めると、16000円あったはずが6000円しかない。。

10000円無くなってます。

で、ドルを確認すると700ドル程少ない。。。

使用したお金はキチンと家計簿をつけていて、今いくら残っているのかは把握してるし、ウロス島にいく前に一度お金を数えているのでこの宿に宿泊した後に少なくなっているのは間違いありません。

ええええっ。。って思いましたね。。

ちなみにその時に700ドルの数倍のお金を持っていて、その中から一部分を抜かれていたので日頃からちゃんと数えていなかったら気づかなかったかもしれません。

でも、不幸中の幸いで、全額じゃなかったから良かったと言えば良かったんですが。。。

ウロス島に行ってる間に、お金を盗まれたっていうブログを見たことがあったので、ウロス島に行く前にちゃんと残金を確認して鍵も間違いなくかけては行ったんですが、、やられてしまいました。。

現金で持ち歩いていたので盗まれる危険性は承知の上で、盗まれたらしょうがないとは思っていたんですが、実際に盗まれてしまうとかなりショックですね。。

財布は部屋から一度も外に持ち出してないので、部屋の中で盗まれたのは間違いないかと思います。

 

でも誰が??

これは予想なので実際はわかりませんが、手口からして従業員の仕業なのはほぼ間違いないんじゃないかと。

従業員は2人しかいなくて、一人がマネージャーの男性、もう一人が若い女性。

私がウロス島に行っていた時は、若い女性が一人でずっと宿にいたそうです。

じっくりと考えてみて、盗まれる可能性のある時間帯としては3つ。

まずウロス島に行ってる間の時間。

次に、ウロス島から帰ってきた後に部屋でブログ書きとかをしていたら、いつの間にか18時過ぎまで眠ってしまった時間があります。

その時にベッド上に財布を広げておいたままにしていたので、従業員が部屋に入ってきていれば簡単に盗まれていたかも。。

最後に、18時頃に目が覚めて、その後に1時間位ブラブラして夕食を食べていた時間は宿にいませんでした。

私がウロス島から帰ってくる前に女性の従業員と男性マネージャーが引き継ぎを行って、私がウロス島から帰ってきた時には男性マネージャーが働いていました。

 

お金を盗まれてそのまま泣き寝入りをするっていうのも嫌だったので、バスターミナルに行くまで1時間位しか時間がなかったんですが、警察を呼んで貰うように宿のマネージャーにお願いしました。

結果的には、この日はバスには乗れずにコパカバーナ行きは一日延期したんですが、今後、盗みを働くような事を少しでも阻止できればと思って対応だけはちゃんとしたいなと。。

 

暫くして警官が2人来ました。

まずは現場検証と状況確認。

宿での状況確認中に、男性のマネージャーは「彼は、ウロス島から帰ってきてから部屋でずっと寝てて外に出ていないのに私が盗める訳ない」と警官に説明していたんですが、何で私が寝てたのを知ってるんだよ。。って感じ。

マネージャーに、その事を聞いてみたら、「部屋が暗かったら寝てると思うのが普通だろ」と。

通常は一人しか従業員がいないので、そのマネージャーはフロントの所にいつもいるんですが、私の部屋が暗かったのを知ってるって事は部屋の前を通ってるって事になるし。。

その後に、女性の従業員も呼んでもらって盗んでないかを聞いたんですが、当然盗みましたなんて言わずに「盗んでない」と。。

私が、「もし盗んだんだったらお金さえ返してくれれば警察への被害届は出さないから」と言ってみたんですが、急に泣き出して「私はそんなことしない」、「旦那がいなくて子供を育てなければいけないので盗みなんかしてホスタルをクビになったら収入がなくなって大変な事になる」、「私は給料を450ソル(約15000円)しか貰ってないけど、子供を生活させるために仕事が無くなったら困るから盗むはずない」とか言ってました。。

普通に考えたら、給料が安くてお金に困ってるから盗みを働くと思ってしまうんですが、私が受けた印象としては盗んで無さそう。

でも、さっきまで涙目だったのに、話が終わった後はマネージャーと笑いながら雑談をしてたりして、何が何だかわかりません。。。

 

で、私が40代で錆びついてきた脳みそをフル回転させて考えた結果、盗みを働いたのはこのマネージャーじゃないかと思いまいた。

手段としては、先程も書きましたが、私が寝てる間に部屋に入ってきてベッドの上に置いてあった財布から一部分だけを抜き取ったと。

全額だとすぐにバレてしまうので、少額だけ抜いて気づかずにいることを願っていたのか、気付いたとしても旅立った後であればもう泣き寝入りするんじゃないかという考えが働いたんじゃないかと思います。

中に人が居るのに入って来るっていうのは考えづらいんですが、部屋の電気が消えていて私が外出中だと思って入ってきたんじゃないかと。

部屋はツインベッドで、その時は奥側のベッドに寝ていて、財布は入口に近い側のベッドの上に置いてありました。

部屋に誰もいないと思ってドアを開けたらドアのすぐ前にあるベッドに財布が転がってる。

でも、入口から遠い側のベッドには私が寝てる。

そ~っと財布を取って中身を抜き出せばバレないかも。。

と、瞬間的に判断して行動に移しちゃったんでしょうか?

 

宿の入口のドアは、従業員がフロントに居る時でも常にロックがしてあって、透明のスライドドアで外が見えるので人が来たら鍵を開けるって感じです。

なので、宿泊者が外出中はやりたい放題と言えばやりたい放題かもしれません。

出て行った後に部屋をあさっていて、急に帰って来たとしても入口のドアをロックしてあるので、マネージャーが入口の所に行くまで客は宿内には入れない。

仮に盗みを働いていた時に客が帰ってきたら、キチンと後始末をしてから入口に行けば問題ないので。。

まあ、これは全て自分の勝手な妄想なので、実際はそんな悪いホテルは無いとは思いますが、盗んだ人は名乗りでて欲しいです。

 

現場検証と状況調査が終わってから警官の人と一緒にアルマス広場前にある警察署に行ったんですが、私はずっと座ってるだけで時々質問されて答えただけ。

パソコンで被害届を作ってる1時間近くの間、私は寒い中じっと我慢してました。。

警官の人は私と同じか年下くらいの人で、凄く親切で感じの良い人だったのでまだよかったんですけどね。。

書類を作り終えてやっと開放されたんですが、翌日に従業員2人と経営者への事情聴取を行うそうです。

宿には防犯カメラもないし、本人が自白しない限り逮捕することは出来ないでしょうけど。。

宿でお金を盗んでも捕まる可能性がほぼゼロって言うのは恐ろしいですよね。

 

今まで色々な所を旅行してきましたが、ボッタクられて相場よりも高い金額を払ってしまったとか言うのは別で、犯罪だとか盗難の被害にあったのは今回が2度目(正確には3度??)です。

1度目は、かなり昔で、もう20年程前の話。

中南米のコスタリカに行った時に両替詐欺にあってしまいました。

当時は、旅行経験がほぼ無い初心者トラベラーで、右も左も分からない状態で旅行していたので被害に遭わないほうがおかしいっていう状況だったんですが、路上で両替をしようとしてトラベラーズチェック(今となっては懐かしい)を両替の人に渡したら、その人はそのままお金を持って何処かへ行ってしまいました。。

トラベラーズチェックはもしかしたら若い人は知らないかもしれませんが、お金と同じ価値があるけど本物の紙幣じゃないお金、と言うか小切手のようのものです。

自分のサイン(2ヶ所)がしてないと使用出来なくて、紛失してもサインさえしてなければ再発行することが出来るので、現金を持って行くよりは安全なお金の持ち方だったんです。

私は両替をお願いする時に2カ所目のサインをしてから自称両替商の人に渡してしまったので、当然再発行なんて出来ませんでしたが。。。

その時はペルーに行った帰りに数日間コスタリカに寄りました。

コスタリカは初めてで、ペルーにいた時は路上で両替するのが当たり前だったので、その調子でコスタリカでも路上での両替を試みたんですが、結果的には持ち逃げされてしまったと。。。

トラベラーズチェックを渡した後に、その両替の人がすぐお金を持ってくるからちょっとここで待っててって言われたんですが、それを信じて暫くその場で待ってたんだから、当時はかなり純粋な心を持っていた青年でした。

人を疑う事をしらないみたいな。。

今となっては、「先に金渡さないなら違う所で両替する」と言えるように成長はしましたが、当時は何で「すぐにお金を持ってくる」なんて言葉を信用できたのかが不思議です。

もうすぐ日本に帰る所で残金が200ドルしかなくて、100ドルのトラベラーズチェックを持ち逃げされてしまったので残りは100ドル(100ドル紙幣)。。

100ドルあれば問題はないんですが、更に追い打ちでこの100ドルも連続でやられてしまいました。

今度の手口は、旅行会社の人っぽい人が両替してあげるって言ってきたので、それを信用して事務所みたいな所について行ったんですが、100ドルを渡したら、相手はxxxコロン(額は忘れましたが相場の半分程度のコスタリカのお金)しか持ってなくて、「これしかないからこれで良いか?」と言ってきました。

「は? 良い訳無いでしょ!! 足りないんなら100ドル返して!!」と言ってドルを取り戻しました。

と言うか、取り戻したつもりでした。

訳の分からない人に両替をお願いしてしまって、何でコロンが無いのに両替してあげるって言ってくるんだよとか思いつつ、もう、正攻法に切り替えて長蛇の列ではありましたが銀行で両替することにしました。

時間も掛かってやっと私の順番になって紙幣を渡すと、、

「これはニセ札なので両替できません」と。。。

「???」

「日本の銀行で買ったドル紙幣なのでニセ札な訳ない」的な事を伝えたんですが、「ニセ札に間違いありません」との事で没収されてしまいました。

その時は、ニセ札な訳ないのに何で没収されなきゃならないの??と思うばかりで全く気付いていなかったんですが、多分、旅行会社っぽい人の事務所で両替をお願いした時にすり替えられたんじゃないかなと言うのが私の結論です。

両替してあげるって言っておきながら、結果的には足りないから両替できないっていうのは意味がわから無さ過ぎますもんね。

私は、そんな簡単なトリックにも引っかかってしまう馬鹿な青年でした。。。

で、持ち金が無くなってしまって、その時は無謀にもクレジットカードも持たずに旅行に行っていたので、どうしたかというと日本大使館の人に助けてもらいました。。。

日本大使館に出向いて、経緯を説明して、お金を貸してくださいと。。

かなり迷惑な日本人旅行者ですね。。。

大使館からしても、いくら日本人だからといって簡単にお金を貸せる訳はなくて、パスポートを見せても住所・電話番号が分からないので貸せないと。

日本の運転免許証があれば住所を確認できるので大丈夫だったんですが、免許証なんてもってきてないし。。

そこで大使館の方から提案があって、自宅にコレクトコールで電話して電話番号の確認ができれば貸しても良いです、、と。

コレクトコールをかけるのはかなり高額な料金がかかってしまうんですが選択の余地はありません。

無事に電話番号の確認が出来て、金額は忘れてしまったんですがコスタリカの日本大使館の方からお金を借りる事ができました。

その後、日本に無事に帰国してから借りたお金を振り込んで、お礼の手紙(当時はEメールなんてないのでエアメールです(笑))を書いたんですが、お礼の手紙に対しての手紙まで頂いた記憶があります。

それももちろんエアメールで。。

若気の至りでしたが、懐かしい思い出です。

十数年してから、何かのホームページか雑誌でコスタリカ大使館の大使をされていた方のインタビュー記事を目にしたんですが、その方が大使をしていた時に「色々なトラブルで大使館に駆け込んで来る人達がいたけど、大使館として助けてあげたにも関わらず帰国後にお礼を言ってきたのは私の記憶する限りではたった一人だけだ」(正確な文章は忘れましたが、こんな感じの内容)と言う言葉があって、もしかして??って思ってしまいました。

私が行った時にその方が大使をされていたのかは分からないので何とも言えないんですが、もし私の事であればちょっと嬉しいかなぁと。

多くの迷惑を掛けた人達の中の一人なので、自慢には全くならずに人に言うこと自体恥ずかしいんですが、ちょっと言いたくなってしまいました。。

 

以上、話はそれてしまったんですが、今回、ペルーのプーノで盗難事件にあってしまってガックリです。

コスタリカの時は200ドルの被害で、当時は何も考えてないアンポンタントラベラーだったので諦めもつくんですが、今回の件は被害に合わないようにキチンと対策しながら旅行してるつもりではいたんですが、それでも被害にあってしまったのでショックです。

今後もまだ旅は続いていくので、これ以上知恵比べに負けないように気を引き締めて旅行していきたいと思います。

では、また。