2016年5月23日_Vol.1
こんにちは。
今日は早朝に宿をチェックアウトしてエクアドルのキトに向かいました。
イピアレスの街から国境までは15分位で到着するんですが、行き方はタクシーかコレクティーボが一般的で安く行けるのは当然コレクティーボ。
人数が揃わないと出発しないけど、タイミングによってはすぐに出発できる事もあるし30分も1時間も待つこともあります。
私が乗ったコレクティーボは小さい車だったので4人乗りで、元々1人乗っていたので私で2人目。
あと1人は15分位待ってから来ましたが、長時間待つこともなく出発できました。
コレクティーボの運賃は1700ペソ(約65円)。
↓ コレクティーボ乗り場。私の泊まった宿から徒歩1分位だったので便利でした。
コレクティーボは予定通り15分位で国境に到着したんですが、知らない間にコロンビアのイミグレを通り越してエクアドル側に。。。
ネットの情報で「コロンビアからのコレクティーボはエクアドル側まで直接行ってしまうので注意する必要がある」って言うのを見ていたんですが、国境を越えた後の事を色々と考えてたらその事がすっかり頭から抜け落ちてしまってました。。。
ただ、間違えてエクアドル側へ直接行ってしまっても、またコロンビア側に戻って手続きしてから再度エクアドル側に戻ってくれば問題ないらしいんですが、私は何故か警官に荷物チェックの場所に連れて行かれて荷物を全部検査されました。。
「不法入国だから大変な事になる」だとか、カバンの中に入っていた風邪薬だとか下痢の薬に対して「この薬類はちゃんと手続きをして持ち込んだのか」、「パソコンの持ち出しには手続きが必要」、「2000ドル以上の現金を持ってる場合は申告が必要」等の訳の分からない言いがかりを付けてきて、「何とかして欲しいか?」と言う馬鹿げた事を言ってきました。
カバンの中身は全部引っ張りだすし、ポケット類も全部開けてるし、小物を整理して入れておいた小さなバッグ類だとかもお構いなしに開けだして、お前は幼稚園の子供かってくらいに全部の荷物はぐちゃぐちゃ。。
金が欲しくてわざとやってるように感じたので、いくら欲しいんですか?って聞いたら二本指を出したので「20ドル?高い!」って言ったら、いや20ドルじゃなくて「200ドル」だとか言い出すし。。。
20ドルでも高いと思ったのに200ドルも払う気なんて全くありません。
結局は10ドルで済んだんですが、何も悪いことしてないのに何で金を払わないといけないのか。。。
こんな訳の分からない国境を通過するのは初めてです。
私のバッグは容量一杯一杯に入っていたので、ぐちゃぐちゃにされた荷物を再度詰め込むのはかなり面倒くさかったです。
苦労してパッキングを終えてから、一度コロンビア側に戻って出国手続きをしました。
↓ コロンビア側のイミグレ。こちらは紳士的な人ばかりで手続きはかなりスムーズ。
↓ ボーダーのアップはこんな感じ。青い看板のしたの建物内で荷物チェックをされました。
↓ 悪徳警官にコロンビアを出国したチェックをされてからイミグレに向かいました。
エクアドル入国には入国カードを書く必要があるんですが、そのカードを書きさえすれば窓口での手続きはあっという間に終了しました。
全部で10分くらい。(列が短ければ)
で、無事にエクアドルに入国できて、コレクティーボに乗ってキト行きのバス乗り場のある「トゥルカン(Tulcán)」へ向かおうとした時。。
「おい、こっちへ来い!!」との神の声が。。
また警官です。。。2人組の。
私「いやいや、さっき荷物全部チェックされましたけど。。」
警官「誰にチェックされたんだ?」
私「警官の人です」
警官「何言ってんだ。警官は俺たち二人しかいないんだぞ。」
どうやら、ちょうど交代の時間で、さっきの悪徳警官と交代した2人が警備中みたいでした。。
あーー、また10ドル取られるのか。。。
今度は2人組だから20ドル??
と頭の中をよぎりましたが、パスポートを見せると、「カバンを開けろ!」との命令が。
欧米人の人もいたんですが、その人はちょっと検査されただけですぐに開放されてました。。
何で私だけ、、、それも2回連続で。。。
キト行きの時間がどんどん遅くなっていきます。
もうしょうがないので、早めに終わらせるためにさっさとカバンを開けていったんですが、せっかく整理したカバンをぐちゃぐちゃにされる前に「いくら欲しいんですか?」って聞いてみたら、「は?」みたいな顔をされました。
警官「さっきの警官にお金を払ったのか? いくら払ったんだ?」
私「5ドルです。」
警官「無言。」
そこからお金の話は無くなって荷物のチェックを始めました。
お金目当てでは無くて本当に何か疑われて荷物チェックをしたいみたい。
しょうがないのでチェックが終わるまで待ってるしかないです。
「麻薬類を持ってないか」とか「ドルをカバンの中に隠してないか」とか訳の分からない事を言いながらかなり真剣に調べてます。
しまいにはカバンの持ち手のパイプの中に隠してるんじゃないかとか言ってきて、わざわざネジを外して分解までして調べだしました。
私は普通の服装で、外見的にも普通の人間なんですが、何でこんなに疑われたのか不思議。
麻薬類なんて当然やらないし、マリファナも吸ったこと無いし、タバコすら吸わない男です。
お酒は多少飲みますが、毎日晩酌をする事もなく、時々飲む程度です。。
何で??
一人の警官がかなり私の事を疑ってずっと調べていたんですが、あとから2人の私服警官の人が見学に来ていて、その私服警官の人が「もう良いだろ」って言ってくれても意地になってるのか聞く耳持たずで調べ続けてました。。
調べてる時に私服警官の人とちょっとだけ話をして、「何で私だけ2回も厳重なチェックされるんですか?」と質問してみたら、原因はパスポートに入出国のスタンプが沢山押されてるから運び屋と思われてたみたいです。
私のパスポートは10年用で、旅行でも仕事でも海外に行っていたので通常のページは全て埋まっていて、増補したページも多少スタンプが押されてる状態です。
もちろん、仕事というのは麻薬の運び屋の仕事ではなくて普通の仕事なので怪しいことは一切していないんですが、そんな所を見て荷物をチェックするかしないかを決めてるんですね。
今まで他の国で荷物をチェックされた事なんて無いのでビックリです。
カバンの中に麻薬やドルを隠し持ってないとなったら、今度は「胃の中に隠してないか」とか「下衣の中に入れてるだろ」とか言われました。。。
トイレでパンツ一丁にさせられて調べられもしたんですが、胃の中はレントゲンでも取らされるんじゃないかっていう勢いのかなり真面目な警察官の方です。
どこかのブログで真っ裸にさせられたって言うのを見たことあって、そんなのつくり話だろとか思ってましたが本当に脱がされるんですね。。
やっと隠し持ってない事が分かったらしくて開放です。
荷物しまっていいよとか言われましたが、ここまでぐちゃぐちゃにしておいて少しは手伝おうって言う気はないんでしょうか。。
チェックが終わったらすぐに外に出て行ってしまいました。
私服の人が一人だけ残っていたのでダメ元で写真を撮って良いか聞いてみたら、意外にもOKだったので記念に写真を撮ってきました。
結局、一人目の人と違ってお金目当てではなくて、任務としてのチェックだったので全く頭に来るような事はありませんでしたが、一人目の人に対してはお金を払って失敗しました。
ずっと突っぱねていれば多分払わずに済んだんじゃないかと思います。
再々パッキングも終えて、トゥルカンの街に向かいます。
イミグレの建物から道一本挟んだ横あたりにタクシー、乗り合いタクシー、コレクティーボ乗り場があって、車が沢山停まってるのですぐにわかると思います。
私はコレクティーボを利用して移動しました。
コレクティーボも乗り合いタクシーも似たような運賃なので、時間的に早く出発しそうな方を選べば良いかと思います。
↓ コレクティーボ、0.75ドル(約85円)。11人集まったら出発でした。
↓ 乗り合いタクシーは0.85ドル(約95円)って言ってました。タクシーは不明。。
↓ 途中の公園のような所で沢山人が降りましたが、最後まで乗ってるとバスターミナル。
各会社の窓口も沢山ありますが、私はターミナル内の窓口で購入しました。
キトまで6.1ドル(約680円)。
ターミナル内だと全部?のバス会社の時刻表が貼りだしてあったので、たぶん一番早いバスのチケットを売ってくれるんだと思います。
各社多くのキト行きの便があったので、待ち時間は殆どなく乗れそうです。
↓ キト行きのバスはこんな感じ。TAX GACELAと言う会社のバス。
↓ バス乗り場から見たターミナル。小ぢんまりとしたターミナルでした。
↓ シート間隔は狭かったですが、シート自体は座り心地が良かったです。
出発して30分程度で検問所が。
バスの荷台の荷物を検査してるらしかったので問題ないかと思ってたら、またお呼び出し。。。
パスポートを見せると荷物を開けろと。。
検問所でも小さな小屋があって、その別室へも招かれてしまいました。。。
3回目ともなれば慣れたもので、さっさと開けて調べて貰おうと思ったんですが、検査で時間がかかるからとバスは先に行ってしまいました。。。
警官の検査は2人で行われて、この二人も1人目、2人目と同じようにバンバン荷物を出していって荷物はぐちゃぐちゃに。
2人目同様にお金の要求は無くて、荷物検査だけだったのでしょうがないです。。
荷物の中からちょろっと何か盗まれないように十分注意しながら見ていて、やっと終わったのでまた一からパッキングし直してバスを待ちました。
てっきり次のバスに無料で乗れるのかと思ったんですが、違う会社のバスなので当然また運賃を支払う必要が。。
6ドル。。
なんで国境を越えるだけでこんなに苦労しないといけないんでしょうか。。
警官に払った10ドル+バス代6ドルが無駄金となてしまいました。
↓ 途中のバス乗り場で停車した時には沢山の物売りが乗り込んできました。
↓ アイスクリーム0.5ドル(約55円)。旅行中はアイスばかり食べてますね。。
途中であと2回位?検問がありましたが、荷物のチェックを受けたのは1回だけで、そのチェックもちょろっと中身を見られただけで済みました。
4回目??と思ってドキドキしてましたが、その時は何事も無くて良かったです。
↓ 途中の有料道路の料金は、タイヤの数によって料金分けされてました。おもしろい。
↓ やっとキトのカルセレンバスターミナルに到着。長い道のりでした。
コロンビアからエクアドルへの国境越えは最悪でしたが、何百ドルも紛失すること無く辿りつけて良かったです。
6時20分頃に宿を出て、キトに到着したのは15時30分。
昼過ぎくらいにはキトに着く予定だったんですけどね。。
ただ、時間は掛かってしまいましたがいい経験が出来ました。
これから、暗くなる前にキトの中心地まで行って宿を探します。
有名な安宿、ホスタル・スクレ(Hostal Sucre)に行ってみる予定なんですが、満室じゃないと良いんですが。。
続きは次回です。
では、また。