こんにちは。
久しぶりの更新となってしまいました。。。
2018年6月30日から7月10日まで休暇を取ってタイのバンコク、カンボジアのシェムリアップ・プノンペンと周ってきました。
何度も行っているルートなので特に目新しい事はありませんでしたが、1年ぶりに海外旅行に行けたので楽しかったです。
今回はチェコへ旅した時の旅行記ではなくて、カンボジアで高金利での定期預金をしてきた話をしたいと思います。
カンボジアでの定期預金
以前、カンボジアのアクレダ銀行(ACLEDA BANK)で定期預金を開設した話をした事がありますが、今回はLOLC というマイクロファイナンス(貧困者向けの小口金融)への定期預金です。
お金を預けておいてなんなんですが、マイクロファイナンスについて詳しい知識はなくて、銀行とは違って日本で言う消費者金融のようなもの?という漠然としたイメージしかありません。。。
カンボジアと言う政情不安定な国で、かつマイクロファイナンスでの定期預金なのでかなり危険な香りはするんですが、日本ではあり得ない年利9%(5年定期)と言う金利と、このLOLC はオリックスのグループ会社であるLOLC Micro Investment (スリランカ)が60%出資(2017年)している会社という事で思い切って預金してみました。
出資比率は【こちら】(2018年からシンガポールのLOLC Private Limitedに変わったらしいです。)
預金金利と税金について
LOLC の最新預金金利は、ホームページで確認してもらうとして、私が預金した2018年7月現在では年利9%(5年定期で5年後に一括して利子を受け取る場合)で、毎月利子を受け取りたいのであれば年利8.3%(5年定期)となります。
その他にも1か月(5.25%)から定期預金を組むことが出来るので、興味がある人はホームページを確認してみてください。
ちなみに、カンボジアでの定期預金は利息に対して14%の税金が控除されてしまうので、仮に9%の金利だった場合、実際受け取れる額は7.74%(年間)となってしまいます。
100万円分のドルを預けたら、年間利息は7万7400円相当。
5年間で38万7000円相当ですね。
日本に住んでいる人であれば、ここから日本での税金も20.315%掛かってしまうので、全ての税金を引いたら5年間で30万9600円相当を受け取れる事になります。
※ カンボジアで控除された額を証明できれば日本での税金額を減らす事ができるのかも。。
ただ、これはサラリーマンで年間20万円以上の副収入(金利・株・FX収入等)がある場合の話なので、年間20万円以下の副収入しかなかったり無職で一定以下の金利収入の人は日本での申告の必要はありません。
幸い?、私はカンボジアに旅行した時の小遣い程度を稼げれば良くて、申告が必要な程の預金はしていないので細かいことを考える必要はないんです。。。
定期預金開設方法
日本でも短期滞在の外国人旅行者が銀行口座を開設できないのと同じように、我々日本人が休暇を利用して海外旅行に行った際「次回旅行する時のために銀行口座を作ってお金を預けておくか」と思っても簡単に銀行口座を作る事が出来ないのが普通だと思います。
が、タイでもベトナムでもカンボジアでも短期旅行者が簡単に口座を作れちゃう銀行・マイクロファイナンスはあって、私が定期預金を組んできたLOLC ではパスポートとお金さえあれば何の問題もなく30分程度で全ての手続きを終了することが出来ちゃいました。
一点心配だったのは、私のパスポートの残存期間が1年しかないので「1年までしか定期預金が組めませんよ」と言われてしまうかなぁとも思いましたが、その点も全く問題なし。
私が定期預金を作ったLOLCの場所
現在、プノンペンには本店を含めて4店舗があって、私は、TKアベニューの近くにあるTUOL KOUK支店へ行きました。
↓ TUOL KOUK支店の場所はこちら。
↓ 店舗の外観はこんな感じ。大きくはないけど、心配になるような貧弱さでもないですね。
↓ 窓口の左端にVIP用のカウンターがあって、大した額じゃない私でもこちらで入金処理をさせてくれました。
定期預金開設時の流れ
店舗のお姉さんに、短期旅行者で30日有効の観光ビザしか持っていないけど定期預金を組むことが出来るかを聞いたら大丈夫と言われたので、LOLCのすぐ近くにあるアクレダ銀行でお金を引き出してから再度LOLCへ。
店舗に入ってからは、ほぼフルサービスでLOLCのお姉さんが申込書類を記入してくれたので楽ちん。
パスポートをお姉さんに渡したら、顔写真の部分とビザ(観光ビザ)のコピーを取ってくれて、その用紙とお姉さんが記入してくれた申込用紙や注意事項が書かれた用紙に私のサインを求められた後は椅子に座って待ってたら全て完了って感じです。
以下、申込書を記入してもらう時に聞かれた事です。
- 入金額
- 預金期間
- 金利の受取り方法(毎月 or 満期時)
- 満期後の扱い(自動更新 or 解約)
- 独身か既婚か
- 職業
- 日本の住所
- 連絡先(Eメール)
- カンボジアで滞在している場所(ホテル名と住所でOK)
証書には、キチンと9%の金利が記入されていて、税金が14%との記載もありました。
他は、入金日・満期日・入金額・利子額・満期時の受取り金額等々。
「Type」の所に書かれている「Interest at Maturity」というのは、満期時に利子が付きますよという意味で、毎月利子を受け取る契約で申し込んだら「Monthly Interest」と記載されるんじゃないかと思います。
あともう一つ「Rollover」については、満期後に解約するか自動更新するかの事で、私の証書のように「NONE」と書かれていたら満期時に解約となって、利子を含めた全てのお金が普通預金に振り込まれるそうです。
普通口座は、何も言わなくても定期預金口座と同時に作ってくれたので心配する必要はないのですが、自動更新を選んだ人だと普通預金口座は必要ない?ので言わなければ作ってくれないかもしれません。
普通預金も作っておきたい人は念のため手続きの時に伝えておくと良いです。
LOLCのホームページ を見る限りでは、普通預金でも5%(2018年7月現在)の金利が付くみたいなので、旅行後に余ったお金を預金しておけば、次回来た時に1回食事するくらいのお金は増えてるかも。。
カンボジアでの定期預金のリスクについて
今回、9%という超高金利での定期預金をご紹介しましたが、カンボジアと言う国は日本とは比べ物にならないくらい貧乏な国で、カントリーリスクに関しても辛うじて北朝鮮よりも1ランク上位と言う状況です。
カントリーリスクのカテゴリー分けは【こちら】を参考にしてください。
万年インフレ国の通貨で、高金利でなければ預金額が実質目減りしていってしまうというのであれば分かりますが、カンボジアではUSドルで運用出来るのに日本の何百倍もの金利を頂けるというのは、それだけリスクも潜んでいることを十分理解した上で預金を組む必要があります。
カンボジアにはペイオフ制度もないので、仮に会社が潰れた場合は全額吹っ飛んでしまいますし。。。
日本とは違って、定期預金とは言え半分ギャンブル的な覚悟が必要かと思います。
LOLCは、銀行ではなくてマイクロファイナンスだという事もお忘れなく。
自己判断・自己責任でお願いします。
以上、カンボジアのマイクロファイナンスで高金利での定期預金を組んできた話でした。
5年後に、今度は満期を迎えた時の話をしたいと思います。
数年後に全額パーになってしまった話になるかもしれませんが。。。
では、また。