こんにちは。
2016年10月12日の朝にアグラからバラナシに到着して、バラナシには10月27日までの16日間滞在しました。
半月以上と言う長い期間でしたが、バラナシでは毎日観光をしていた訳ではなくて、ほとんどの日がダラダラとしていただけです。。
なので、毎日の観光を日ごとに綴る事が出来ませんので、バラナシに関しては全体を通した項目ごとにご紹介したいと思います。
今回は、バラナシに84ヶ所あるガートの内の数ヶ所を紹介します。
本来、ガートと言うのは、前回ご紹介したような沐浴が行われている川沿いの階段を指すようです。
ただ、川沿いだと何処も同じように見えてしまうので、今回は陸地側の建物の写真で各ガートの雰囲気をお伝えしたいと思います。
ちなみに、今回紹介する写真は一日で一気に撮ったわけではなくて、数日間の間に撮ったものから選んでいるので各写真の撮影時間はバラバラです。。
ダシャーシュワメード ガート(メインガート)
まずは、ダシャーシュワメード ガート(メインガート)。
メインガートと呼ばれてるだけあって、バラナシで一番有名なガートです。
ガンジス川を遊覧するボートの発着所にもなっていて、多くの観光客や現地の人達が船でガンジス川に繰り出して行きます。
もちろん、沐浴する人も沢山いるし、夜にはプージャと呼ばれる祈りの儀式が毎日行われていて、バラナシに訪れた人は必ず足を運ぶ場所ではないでしょうか。
↓ メインガートでの朝日。早朝から沢山の人が集まっていて、ボートに乗って朝日鑑賞をしている人も多いです。
↓ 夕方の写真。夕日鑑賞、プージャ鑑賞とイベント盛り沢山の毎日です。
↓ 密入国船のような怪しいボートですが、こういったボートに乗ってガンジス川を遊覧してました。
ガンガー・マハル・ガート
続いて、上流側?(南側)から2個目のガート「ガンガー・マハル・ガート」です。
円筒形の大きな塔が壁と一体になっていて、まるでお城のような外観。
塔の中がどうなってるのか見てみたかったです。。
↓ ガートでは洗濯もしてるようです。汚い川の水で洗ったら余計に汚くなりそうな気もするけど。。。
ナーラド・ガート
もう、ガートはいいよ、、、って思ってるかもしれませんが、引き続きナーラド・ガートです。
他の大きなガートと雰囲気が違って小ぢんまりとしたガートで、建物の色や壁画がある辺りが少しだけ南米っぽい雰囲気。かも。。
久美子の家
次は、ガートではなくて、バックパッカーの間では伝説の宿と呼ばれている久美子ハウス(久美子の家)。
私は伝説とは関係ない新館の方に泊まっていましたが、こちらが本家の久美子ハウスです。
長渕剛さんが若い頃にこの久美子ハウスに宿泊して曲作りをしていたとか、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚も宿泊していたことがあるそうで、確かに伝説の宿ですね。
残念ながら宿の中を見学には行きませんでしたが、写真で見る限りでは一室にベッドが並んでたり雑魚寝用のマットレスが敷いてあったりと、私には伝説過ぎる宿で敷居が高すぎます。
まずは新館でウォーミングアップをしてから、次回バラナシを訪れた時には本家の方に泊まるぞ、と思っていたんですが、残念な事に2017年の1月に久美子さんの旦那さんのシャンティさんが亡くなられてしまったそうです。
一度も会ったことがなし、宿すら利用したことのない私が言うのも何なんですが、伝説の宿を築きあげた方が亡くなってしまったのは残念な事です。
ラジェーンドラ・プラサード・ガート
メインガートを通り過ぎたすぐ横にある「ラジェンドラ・プラサード・ガート」
ここには、シヴァ神とガンガー女神の大きな塔が並んでいて目立ってます。
場所はメインガートのすぐ横なので、メインガートに行けば嫌でもこの2つの塔が目に入ると思います。
マーンマンディル・ガート
↓ ここの建物は窓の所にバルコニーがあるのが特徴的。バルコニーには囲いが殆ど無いので恐いですが眺めは良さそうですね。

ラリター・ガート
ガートの前には、「PUJA Guest House」がありました。
マニカルニカー・ガート
やっと本題のマニカルニカー・ガートです。
ここは、火葬場になってるガートで、インド中から搬送されてくる遺体を24時間体制で火葬しています。
日本人がイメージする火葬場と言えば、火葬炉の中で死体を焼いてからお骨を骨壺の中に入れる流れだと思いますが、インドの場合は、ガンジス川に遺体を一度浸してからとか色々とありますが、遺体の火葬方法はキャンプファイヤーのように積み上げられた薪の中(薪の途中に遺体を寝かせて、さらにその上に薪を乗せる)で焼かれて行きます。。
で、焼いた後の遺灰はガンガー(ガンジス川)に流すそうです。
炉の中で焼くわけではないので、すぐ横で死体が焼けて行く様を見れてしまうんですよ。
全くの他人でも気分的に滅入ってしまうのに、もしこれが身内だったらと思うと。。。
かなりの衝撃的光景でした。
お金がない人は十分な薪を買う事が出来ないので、完全に灰になっていない状態で終了となる場合もあるそうです。。
あまり想像したくないですね。。
インドに生まれなくて良かったです。。。
ただ、日本人にとってみれば可哀そうと感じますが、インド人にとってみれば、このバラナシで火葬されて遺灰をガンガーに流してもらえるのが最高の幸せらしいので、バラナシに来れなかった人はもっと悲惨なのかなぁと。。
↓ 火葬場の様子。火葬の様子を撮影したらダメらしいですが、現地の人に聞いたら遠くからなら良いって言われました。
↓ 火葬場の裏には沢山の薪が積み上げられて販売されてます。ここも撮影OKの確認を取りました。


このマニカルニカー・ガートでは、チンピラみたいなインド人にボロクソ言われてしまいました。。
火葬場の真ん前に廃墟のような建物があるんですが、ガートに着いた時に当たり前のように「はい、こっちこっち」みたいな事を言われて建物内に連れていかれそうになったので、「お金取るんでしょ? あっちで勝手に見るからいいよ」って言ったら「ダメだ」と。
火葬場の近くはインド人しか入れないとか訳の分からない事を言い出したので、無視して行こうとしたら発狂しだして散々な悪態をつかれました。
ちょうど欧米人が火葬場の近くを歩いていたので、「ほら別に大丈夫じゃん」って言ったら、今度は「あいつはバラナシに3か月以上住んでるからいいんだ」だって。。。
アホかこいつと思いながら、今度こそ完全無視して歩き始めたら「金を払いたくないならずっとホテルの部屋にいろ」とか、「日本人はインドに来るな、日本に帰れ」とか、お前は小学生かって言葉ばかり。。
ただ、凄い勢いで「絶対に入っちゃダメだ」とずっと怒鳴り続けているので、宗教的に何かあるのか?とちょっと心配になってきて、念のために近くのお店のおじさんに確認したら「別にどこに入っても大丈夫だよ」と言われて安心しました。
遺族の人達は家族が亡くなって悲しんでるので、彼らの気持ちを考えて写真だけは絶対に撮ったらダメだぞと言われはしましたが、近づいたらいけない場所はないらしいので、今度は何も気にせず火葬場の近くまで入らせて頂きました。
しつこく怒鳴ってはいましたが完全無視で。
ガラの悪い若い男で、かなりの迫力で罵声を浴びせてくるインド人だったので、もし女性だけで訪れたら脅迫的な態度で金を要求してくるかもしれませんね。
この火葬場には滞在中に2回行きましたが、2回目の時は何事もなく見学できたので毎回いるわけではないみたいだけど、女性だけで行くのは出来れば避けた方が良いんじゃないかと思います。
スィンディヤー・ガート
もうお腹いっぱいかもしれませんが、最後に紹介するガートは「スィンディヤー・ガート」。
マニカルニカー・ガートの少し奥(下流側)にあって、面白い形の建物が建ってました。
それだけです。。。
以上、バラナシのガートでしたが、火葬場での光景は日本人には考えられない光景です。
もちろん観光気分で見学するような失礼な事は出来ずに、目の前で遺体が焼かれてる状況を見て自分の両親や親せきもいずれは、、、と深く考えさせられるような場所でした。
衝撃的過ぎる場所です。。。